本来の声を取り戻すために最も効果的な方法とは?声を出す前に肩甲骨をはがす!
こんにちは。アマートムジカ専任講師のキャサリンです。
声・身体・心は三位一体。
“本来の機能”をそれぞれが発揮できるように支え合っている。
これがアマートムジカの声に対する考え方です。
以前、身体の緊張が心の緊張を招くことをお伝えしました。
身体と心は深く繋がっています。
そして、声と身体ももちろん深く繋がっているのです。
今回いらっしゃったHさんは
この、声と身体のつながりが鍵となっている方でした。
最初は弱々しい声だったHさんでしたが
身体がほぐれた途端、
本来持っている声を出せるようになったのです。
身体は楽器
私たちの身体は、声を出すための楽器のようなものです。
ちゃんと音が出るか確かめもせずに
いきなり本番で演奏する奏者はいませんし、
楽器の調子が悪いときはメンテナンスをする必要があります。
同じように、身体が本来の声を出す為には
常にメンテナンスが必要になるのです。
身体に疲れが溜まっている、緊張して固くなっている状態は、
いわば、
太鼓の革が緩んでいる
リコーダーの管が詰まっている
ようなものです。まともに音が出るわけがないんですね。
だからこそアマートムジカでは
一番最初に身体を緩めることから行っています。
「発声練習じゃないんだ」
と意外に思われる方がいらっしゃるのですが、
それだけ身体の状態は大事なんです。
(アマートムジカ独自のボイス&メンタルトレーニングについて、詳しくはこちら)
徹底的にメンテナンス!!
Hさんはとても快活な方でした。
よく笑い、私の話にも積極的に反応し、
ボイストレーニングも楽しそうに実践してくださいます。
でも最初は、なぜか声が上手く出ませんでした。
出てくる息の量が細く短く、
弱々しい声になっていました。
息をするタイミングもばっちり、笑顔で口は縦に開いていて、
でもうまく呼吸ができません。
もしかしてと思い、
今肩が凝っていないかを尋ねたところ、
「最近ちょっと疲れが溜まってるかな」
とのお答えでした。
そこで、ボイトレの前のメンテナンスとして
肩甲骨周りの筋肉をほぐす
アマートムジカ独自のメソッド
「肩甲骨はがし」を行いました。
※「肩甲骨はがし」は「丹田呼吸法」のレッスンで行っています
↓↓↓
どんな状態かな? と肩の筋肉を触ってみたところ、
見事にカッチカチでございました。
肩甲骨周りが緊張していると、
肺が空気を吸って膨らもうとするのを邪魔してしまいます。
じっくり時間をかけてほぐして、
その後再び声を出していただいたら
「あーーーー」
即座に大きな声が出るようになり、
「でた~♪」
と驚いていらっしゃいました。
肩甲骨周りの筋肉が緩んで
肺が動きやすくなり
息の量が増え、音量が上がったのです。
こうなったらとことん、と思い
その後背中や腰も徹底的にほぐします。
「あ~そこそこ♪」
「きもちいい~~♪」
15分後、起き上がったHさんから出てきたのは
「あ~すっきりした!!」
という、芯のある大きな声でした。
声・身体・心、全部大事
それまでHさんは
「自分の身体がこんなに凝っているなんて知らなった」
そうです。
気づかないうちに疲れが溜まって身体が凝り、
声が出にくくなっていたのですね。
レッスン終了後の、
「発声と身体の関係を知ることができました」
という言葉に並々ならぬ実感がこもっていました。
気持ちよく声を出すために。
心を穏やかに保っておくために。
身体との繋がりを意識して、
こまめに労わってあげていきたいですね。
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