【人前で歌うのが緊張する人へ。楽しんで歌えるようにするメンタルアドバイス】

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こんにちは。堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ

歌コーストレーナーのキャサリンです。

 

アマートムジカの1日修得レッスンにいらっしゃる生徒さんは、

歌をほとんど歌ったことがない方がとても多いです。

そういった方にとって、人前で声を出すことは、

他の人が思った以上に勇気が必要だったりします。

 

「あー」と一つの音を伸ばすだけでも、

「音程がちゃんと取れているだろうか?」

「声がひっくり返らないだろうか?」

「歌えなかったら恥ずかしいなぁ」

と心配しながら行っているのです。

 

ちょうど今の時期は新年会が真っ盛りです。

そしてしばらく経てば、今度は新年度の歓迎会も始まります。

歌うのが嫌でマイクを避けていた人もそろそろ気まずくなり、

何とか1曲こなせるように練習をしているのではないでしょうか。

 

今回は、「歌えなかったら恥ずかしい」と緊張する人へ向けて、

メンタルアドバイスをお伝えいたします。

是非活用して、新年会や歓迎会へ向けて練習してみてください。

 

 

「テキトー」くらいでちょうどいい

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今回お伝えするポイントは1つ。

それは「ちゃんとしっかり声を出さなきゃ」と思わないでいいということです。

もちろん、ちゃんと声を出そうとすることが悪いわけではありません。

ただし、そこに「~~しなきゃいけない」という考えが付くと、

声を出す時には悪影響となります。

 

何故かというと、「~~しなきゃいけない」と考えた時点で、

自分を追いつめたり、気を張ってしまうことに繋がるからです。

メンタル面での緊張は、そのまま身体の緊張に繋がります。

のども声帯も緊張した状態では、音程も音量も安定しません。

 

そこであえて「テキトーでいいや♪」「汚い声でOK^^」という風に、

気持ちを緩める言葉がけを自分に向けていきます。

「汚い声とか考えてしまって大丈夫なのか?」

と思う方もいらっしゃるかと思いますが、心配ご無用。

気を張りつめている人にとっては、これくらいふざけてしまったほうが、

リラックスして声が出せるようになるのです。

 

リラックスして声を出す練習を繰り返し、身体に定着させることで、

人前で歌う時も緊張せずに済むようになります。

 

 

つい緊張してしまう人は、身体から緩めてみよう

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Sさんは歌が本当に苦手で、何年もまともに歌ったことがない方でした。

しかしこの方も、新年会や飲み会の機会が増えたことで

ずっと断り続けるわけにもいかず、

「歌えるようにならないと!」と一念発起されてレッスンにいらっしゃいました。

 

「あー」と声を出すだけでも、緊張しているのが表情や力み具合からわかります。

ピアノに合わせて音程を取ろうとすると、肩が上がって更に力が入り、

音程がずれるようになっていきました。

 

そこで、「汚い声でいいんだ^^」のアドバイスをしようとしたのですが、

今回はちょっとアレンジを加えることにしました。

 

Sさんに行ったアドバイスは次の2点。

1.へらへらした表情で「へ~~」と声を出す

2.身体を左右に揺らしながら声を出す。

です。

 

この時どんなアレンジを加えたかというと、

「表情や身体を緩めて声を出す」ようにしていただきました。

不安感が強い方は、頭の中で汚い声やテキトーをイメージしようとしても、

つい無意識に「しっかり声を出さなきゃ」と考えてしまうことがあります。

そういった場合に、表情や身体から緩めていくことで、

無意識からの緊張追い出すことができます。

 

表情は私の顔真似をしていただき、思い切りへらへらとしていただきました。

具体的には、

1.口を大きく開けて舌を垂らす

2.頬骨周囲を上に引き上げる

3.目ははっきりと開けず、薄目の状態にする

です。

アマートムジカ ボイス&メンタルトレーニングスクール 東京・大阪・横浜・名古屋

我ながら、傍から見たらものすごくバカっぽい顔をしています(笑)。

しかしながら緊張をほぐす効果は抜群です。

さらには発声法の面でも、

口の中の空間が広がり、舌やあごの緊張も解けて、声が出しやすくなるメリットがあります。

 

カラオケボックスなど他に人がいない場所であれば、

オーバーなくらい顔をへらへらさせたほうがいいでしょう。

より緊張がほぐれ、リラックスして歌うことを身体が覚えていきます。

 

身体が緩むことで気持ちがほぐれたSさんは、音程も音量も安定し、

楽しんで歌うことができるようになりました。

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「歌は楽しい」の経験を積んでいこう

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普段歌を歌わない人にとっては、

人前で歌うことはとてもプレッシャーがかかります。

しかし本来、歌うことはとても楽しいことであり、

このブログを読んでいらっしゃる皆さんも、

もっと歌を楽しみたいと思っていらっしゃることでしょう。

 

まずは身体をほぐし、心をほぐすことで、

「声を出すことが楽しい」と実感してみてください。

実感した後は、その経験を積み重ねるのみです。

練習したことはしっかり本番にも生かされます。

思い切り歌を楽しんで、飲み会を盛り上げていきましょう!

 

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キャサリン

岡野麻紗子(愛称:キャサリン) 子供の頃から歌が大好きで、歌うことの楽しさを伝えたいとボイストレーナーを目指す。しかし、いざ舞台に立ってみると、思ったように声が出せず悩んでいた。そんな時、堀澤式発声法に出会い、無理なく楽しく歌えることの素晴らしさを体感する。4年前からコーラスグループで活動し、毎年開催されるライブやイベントで、メインボーカルやバックコーラスを務める。2014年には、ブルーノート名古屋、JZBrat東京で堀澤麻衣子のバックコーラスを経験するなど活躍している。

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