【自分からはよく見えない、でも誰しも持ってる、それが癖】

植木さん写真

 

こんにちは。アマートムジカ専任講師のキャサリンです。

 

突然ですが、皆さんは自分の癖ってすぐに思いつきますか?

 

私は、緊張すると髪の毛をいじる癖があります。

でもこれ、人に言われるまで全く癖だと思いませんでした。

 

普段意識しないけれど、誰もが何かしらの癖を持っています。

それは、歌い方にも潜んでいるのです。

 

 

ボイストレーニングで気づいた、「癖」

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今回の生徒さんであるUさんは、普段全く歌わない方です。
ところが、今度人前で歌を披露することになり、

一日修得ボイトレを受講して練習することになりました。

Uさんは少しでもうまく歌いたいと考え、

テキストで予め予習をされていました。

その甲斐あって、ボイストレーニングはテンポよく進みます。

そうしていくうちに

予習の段階ではわからなかった、とある「癖」に気づきます。

 

Uさんの持っている、

 

「歌い方の癖」

 

これが、うまく歌うために解消すべき重要な鍵だったのです。

 

 

自分って、案外見えない

 

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「なくて七癖」ということわざがあります。

多かれ少なかれ、人は何かしら癖を持っているということわざです。

 

「そんなにあるかなぁ?」と思うかもしれませんが、

自分の癖は中々見えません。

むしろその人を外から見ている他者のほうが、癖はよく見えています。
そして歌い方にも癖は現れます。

 

口の大きさが小さい、

肩に力が入っている、

吐く息がぼそぼそ出ている……

などなどですね。

 

自分の中で、難しい、出しづらいと思う音域ほど癖が出やすくなります。

「ちゃんと声が出ているか」を考えるうちに、身体に力が入り、

癖になっている動きが強く出てしまうんですね。

 

 

一つ変わると大違い

 

Uさんの最も特徴的な癖は、

「顎が前に出ること」

でした。

 

高い音域ほど顎が上がりそうになります。

 

以前テレビで歌手が歌っている時に、顎をあげて歌っているのを見て

同じように練習していたそうです。

それがいつの間にやら身体に定着していたのですね。

 

顎が上がると、自然とノドに力が入り、声質もぼやけてきます。

そこで、顎を一旦引いて、姿勢を正してからまた歌っていただきました。

 

すると、ぼやけていた声がクリアに響くようになり、

音程もピアノに合わせてぴったりに出せるようになりました。
「これがポイントだったんですね!」

 

 

狙った音を身体が出せるようになり、

Uさんの表情がどんどん明るくなっていきました。

 

以後、自分の顎が上がっている時、歌いながら気づけるようになりました。

声が出辛いなと感じたら、自分でチェックして矯正できるようになったのです。

 

「本当にそこまで変わるの……?」と思われるかもしれません。

 

論より証拠。録音して比べてみてください。

 

顎が上がるに連れて、

音程が下がってきて、声質がぼやけていくのがわかるかと思います。

 

※そもそも顎が動かない……という方は、こちらもどうぞ

↓↓↓

【声がかすれる人にも有効! 声帯の負担を取り除く1日「40秒」でできる2つの方法!】

 

歌う自分を振り返る

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「いつも特定の箇所の音がうまく出ないんだよなぁ・・・」

「毎回歌ってて苦しいポイントがある・・・」

 

こう思いながら歌い続けるのはしんどいですよね。

 

そんな時は、まず一度自分の歌う姿を振り返って、

「癖」がないか探してみてはいかがでしょうか?

 

今は携帯で簡単に録画をすることができます。

自分の姿を外から見てみて、

口の大きさ、

顎の位置、

肩や足に余計な力が入っていないか、

チェックしてみましょう。

 

癖に気づいたら、鏡を見ながら、姿勢を直しつつ練習していきましょう。
自分を取るのが恥ずかしい、どうしても癖が見えない、という場合は、

レッスンで講師が皆さんの癖をチェックできます。

 

ボイストレーニングの中で、

どんな癖があるかだけでなく、

その癖を取るための身体の動かし方や、

わかりやすい矯正方法をお伝えできます。

 

長い間ず~~っと、

「歌えなくさせる癖」

に悩まれてきた方も多いと思います。

 

グルグルと出口のない迷路のような状況で悩んでいる方、

ぜひ勇気を出してレッスンを受けに来てみて下されば、

私たちがそのお悩みを解消しますよ!

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キャサリン

岡野麻紗子(愛称:キャサリン) 子供の頃から歌が大好きで、歌うことの楽しさを伝えたいとボイストレーナーを目指す。しかし、いざ舞台に立ってみると、思ったように声が出せず悩んでいた。そんな時、堀澤式発声法に出会い、無理なく楽しく歌えることの素晴らしさを体感する。4年前からコーラスグループで活動し、毎年開催されるライブやイベントで、メインボーカルやバックコーラスを務める。2014年には、ブルーノート名古屋、JZBrat東京で堀澤麻衣子のバックコーラスを経験するなど活躍している。