【私がアマートムジカのボイストレーナーになろうと思った理由】
こんにちは。アマートムジカ専任講師のキャサリンです。
などという風に名乗って、今でこそ講師として活動している私ですが、
20代までは全くコミュニケーションの取れない、
はっきり言って挙動不審な人間でした。
「何でコミュニケーションを取れなかったか?」
それは、
自分が放つ「声・言葉・感情」が一致していないからでした。
会話したくても敬遠される、その理由
学生の頃のクラスメートとの会話
「昨日の月9、あり得ないでしょ~あれ♪」
「あ~、昨日夜更かしして眠いわぁ」
ありふれた会話。
普通ならば、和気あいあいとした会話になりそうですが、
当時の私はこの会話を、
「昨日の月9、あり得ないでしょ~あれ!(ひきつった笑顔)」
「あ~、昨日夜更かしして眠いわぁ(不機嫌な顔)」
というように話していました。
クラスメートの反応は、というと、
とても渋い顔をして、引き気味。
「なんだこいつ」
そんな風に思われていたかもしれません。
人間は、矛盾する感情や情報を同時に取り入れると、
不安や不快を感じ、心が混乱します。
楽しい話題、笑ってふざけ合うような話題を、
不機嫌そうな声で話せば、
「この話題を出すのはまずかったかな?」
と会話が途切れてしまいます。
例えば、手料理を友人にご馳走したとします。
もしその友人が、
つまらなそうな顔で「美味しかったよ」と言ったなら、
こちらとしては、
「美味しくなかったのかな」「無理して美味しいって言ってるよな」
と落ち込んでしまうでしょう。
嬉しい気持ちがあっても、声や表情にそれが乗っていなければ、
話す相手は気持ちを受け取れません。
それどころか、場合によっては不快な気持ちにさせてしまうのです。
私はあの時、ちゃんとにこやかに笑っているつもりでした。
眠いんだということを、ふざけた顔で表しているつもりでした。
しかし自分が思うほど「声・言葉・表情」は一致しておらず、
周囲からは「何考えてるかわからない人」と敬遠されていました。
そうして、人とまともにコミュニケ―ジョンが取れない私は、
「これが私の性格なんだ。私は性根が暗いから…」という諦めと
「ちゃんと伝えなきゃ、でも変な言い方になってまた引かれたらどうしよう」
という恐れの間をグルグルと回って生きていました。
人生の転機となった「体感」
私が話す声のレッスンを受けたのは、
そんな自分を何とかしたくて、でもどうしようもなくて
追いつめられていた時でした。
「技術を知って、せめてまっとうに話せるくらいになろう」
追いつめられながらも一大決心をして教室の扉をくぐったのです。
しかし、私がそこで体感したのは、
自分の想像を遥か上にいくものでした。
「変な言い方になったらどうしよう」
「あんな顔されたらどうしよう」
普段ならそう思って出せない声が、
レッスンの間は遠慮なく出せる。
失敗てもいいし、やりすぎだと思うくらいに出してもいい。
そんな安心できる空気がその場にありました。
気が付いたら自分の気持ちに火がついて、
爆発したかのように思い切り声を出していました。
スッキリしたのと同時に、
「ああ、これくらい出して初めて気持ちが通じるんだ」と
今まで自分がいかに気持ちを抑え込んでいたか、
気持ちと声、心が繋がっているということがどういうことが、
理屈ではなく身体で実感できました。
※話す声のレッスンについてはこちら
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レッスンの場だからこそできること
自分の気持ちの伝え方、表現の仕方は、学校では学べません。
かと言って普段の生活の中で身に着けようとしても、
また敬遠されるのが怖くて動けなかったと思います。
あのレッスンの「場」があって、自分がそこに飛び込めたことは、
間違いなく私の人生の転機となりました。
失敗してもいい。やりすぎ大歓迎。
だからこそ私は変われたのだと思います。
変わるための場所は、このアマートムジカにあります。
だから、「自分は人と話せない」なんて決めつける必要は絶対にない。
あのころを振り返った今、私は確信を持ってそう言えます。
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