【通る声が「伝わる声」になるためのコツとは? 声と●●を一致させよう】

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こんにちは。

堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ

歌コーストレーナーのキャサリンです。

 

前回、ぼそぼそこもる声を通る声に変えることで、

人からの印象やセルフイメージが変わるということをお伝えしました。

 

今回は、この声をさらに活かすためのコツを1つお伝えいたします。

このコツは声を変えるものではないのですが、

実践することで、歌を聞く人がより共感を示してくれたり、

人と話す時もコミュニケーションが円滑に進むようになります。

 

それは声を出す時の「表情」を変えることです。

 

 

表情が声や言葉に与える影響とは?

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歌を歌っている時、人前で話をしている時、

その様子を動画で撮って、見直してみてください。

その時、あなたはどんな表情をしているでしょうか?

言葉の内容と、声質、表情から受ける印象は一致しているでしょうか?

 

「伝えたい内容」と「表情」「声質」が一致しない場合、

声を聞いている人は違和感や不安、戸惑いを覚えます。

 

淋し気な雰囲気の曲をニヤニヤと笑って歌うと、

「何だか歌に入り込めないな」と感じますし、

「嬉しいです」と仏頂面で言われたりすると、

「ホントは嫌がっているのかな?」と相手を不安にさせてしまいます。

 

こもらない、通る声を出せるようになっても、

声で伝える内容と表情が一致しないと、

その落差や矛盾に相手は戸惑ってしまいます。

 

表情を動かすのは「感情」

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ではどうして表情と声に落差が生まれるのでしょうか?

その理由として表情と感情の結びつきが弱いことが挙げられます。

 

人前で歌ったり、話すことに慣れていない人は、

自分の感情をどれだけ表に出していいのか、

さじ加減にも慣れていないことが多いです。

 

慣れていない中声を出そうとして、

「こういう表情をするのは正しいのかな? 見てて気分を悪くしないかな?」

「大げさすぎて周りに引かれないかな? 変だと思われたら恥ずかしい」

と、迷ったり警戒したりして、

やがて感情を出すことそのものを抑えがちになります。

 

すると、ますます感情の出し方がわからなくなります。

本当はとても嬉しいのに表情に出せなかったり、

「常に笑顔でいなきゃ」と状況に合わない不自然な笑顔を作ってしまうのです。

 

 

感情を出し切ることが第一歩

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逆に言えば、感情と表情の結びつきが深くなることで、

声を聞く相手に自分のメッセージが伝わりやすくなるのです。

 

そこで、感情と表情の結びつきを深める実践を行っていきます。

アマートムジカ ボイス&メンタルトレーニングスクール 東京・大阪・横浜・名古屋

人前で行うのは抵抗感があると思いますので、

カラオケボックスなど1人になれる場所で行ってみましょう。

 

やることはたった1つ。

「感情をオーバーに表情に出してみる」ことです。

歌を歌うにしても、会話を朗読するにしても、

まずは一度限界を振り切るくらいに感情を出し切りましょう。

気分を乗せるためにジェスチャーをつけてもOKです。

 

その時の様子を録画して、自分の表情や振る舞いがどう見えるかを観察します。

客観的な視点で振り返ることで、

もっと感情を出していいのか、それとも少し抑えるべきなのか、

さじ加減がわかるようになります。

 

レッスンではほとんどの方が

「思い切り出してもそこまで変じゃなかった」と感想をおっしゃいます。

むしろ「限界だと思った動きの2倍、3倍出してもいいくらいだ」

と思えるようになっていくのです。

 

この練習を繰り返して、「感情を表情に出しても大丈夫なんだ」

と、自分に「OK」を出せるようになり、感情と表情が結びつくようになります。

 

 

表情が伴うことで「通る声」が「伝わる声」になる

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通る声に、豊かな表情が伴うこと。

これが、「聞く人に伝わる声」のコツとなります。

歌は聞く人の心を掴み、共感できるものになります。

話す時も、お互いの感情が伝わりやすくなり、コミュニケーションが円滑になります。

 

ぜひ一度、嬉しさを全面に出した笑顔で「ありがとう」とお礼を言ってみてください。

言われた相手も自分自身も、今までにない変化を得ることでしょう。

 

 

 

 

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キャサリン

岡野麻紗子(愛称:キャサリン) 子供の頃から歌が大好きで、歌うことの楽しさを伝えたいとボイストレーナーを目指す。しかし、いざ舞台に立ってみると、思ったように声が出せず悩んでいた。そんな時、堀澤式発声法に出会い、無理なく楽しく歌えることの素晴らしさを体感する。4年前からコーラスグループで活動し、毎年開催されるライブやイベントで、メインボーカルやバックコーラスを務める。2014年には、ブルーノート名古屋、JZBrat東京で堀澤麻衣子のバックコーラスを経験するなど活躍している。

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