【プロの歌手のように上手く歌える秘密のボイトレ方法「クッション練習法」とは?】
こんにちは。堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ
歌コーストレーナーのキャサリンです。
「あのアーティストみたいにかっこよく歌いたい」
「あの人のライブみたいに思い切り声を響かせたい」
プロを目指す人であろうと、趣味でのんびり歌う人であろうと、
イメージし、目指す部分は共通しています。
発声練習は充分やった!
いざ歌ってみよう!
しかし、いざその時を迎えると、
さっきはできた音程で歌えなくなってしまう、
高い声が思うように出ない。
気持ちを込めて歌えない。
そのことに対し、
「ああ、私本番に弱いんだな」なんて落ち込んでしまったり、
「練習が足りないんだ」と自分を責めたり
そんなお悩みを抱えている人は多いです・
そこで、気持ちを存分に込め、かつ
発声練習でできたことをそのまま本番でも歌える方法
「クッション練習法」
をお伝えしていきます。
100%熱中! だから楽しい!! けど…
ライブで歌っているアーティストのみなさんは
心から歌うことを楽しんでいらっしゃいます。
そのエネルギーにファンの人たちは同調し、
ライブならではの熱気と一体感と感動が生まれるのですね。
つまり、アーティストの方々は、本番中、
「音外さないようにしよう」「出だししっかりしよう」
などと考えて歌わないのですね。
歌に対する自分の気持ちを100%声に乗せる。
それが、憧れのアーティストのように歌うための
最終目標となります。
そんな大好きな歌だからこそ、
「音を外さないようにしないと」
「出だしテンポ合わせないと」
完璧に仕上げたいと思い、身構えたり不安になる。
無理もないことです。
しかし不安や緊張に囚われていると、
発声練習はできたはずの
呼吸の仕方、お腹の使い方をつい忘れてしまうのです。
それを解決するのが「クッション練習法」です。
発声練習でやったのと同じ身体の使い方を
歌の中に少しずつ取り入れていくことで、
意識しなくても自然な呼吸やお腹の使い方ができるようになっていきます。
憧れの歌が歌えるように!!
今回レッスンを受講されたSさんは、
趣味で音楽教室に通っていらっしゃいます。
長年のファンである歌手の歌を
ライブ映像で歌っているように気持ちよく歌いたかったそうです。
Sさんは、歌を歌う前に発声練習をして、
高い「ソ」の音まで楽々出るようになっていらっしゃいました。
では歌う時はどうでしょうか?
と、まずは一通り歌っていただきました。
すると、本人が苦手だと言っていた箇所で、
のどが締まって、苦しそうにしていらっしゃいます。
表情が目に見えて硬くなり、
「やっぱり歌えないんだ」
と落ち込んでいらっしゃいました。
長年歌いたかった歌が上手く歌えている!!
発声練習の時はしっかり声が出ていたのに、
ここで「できない」のレッテルを自分に貼ってしまうのは
あまりに勿体ないです。
それでは、
練習と本番の壁を乗り越えるために、
どうすればよいでしょうか?
この壁を乗り越えるための秘密の練習法が、
「クッション練習法」です。
それでは、
何をやるかを順序立てて説明していきます。
1.びっくりスローモーションのみで歌う
びっくりスローモーションの息交じりの声のみで歌います。
びっくりスローモーションに集中することで
のどが開いた呼吸を定着させることができます。
呼吸がメインなので、声はあまり出ていなくても大丈夫です。
2.びっくり+一音ずつ水ジャージャーで歌う
歌を一音ずつ水ジャージャーで歌っていきます。
一つ一つの音を、発声練習と同じように出していきます。
水の心地良さを思い出しながら声を出していきましょう。
※びっくりスローモーション、水ジャージャーについてはこちらをご参考ください。
↓↓↓
【高い声を出すための3つのボイストレーニング方法とは?】
3.びっくり+2~4音水ジャージャーで歌う
少しずつ音を繋げていきます。
一つ目の音を水ジャージャーで出した後は、
そのまま一つの水の流れで、後の音が続いていくイメージで
歌っていってください。
音がぶつ切りになると、のどに力が入りやすくなるので注意です。
4.びっくり+1フレーズずつ水ジャージャーで歌う
水ジャージャーで1フレーズずつ歌っていきます。
今までのスピードだと、息が持たないので、
少しテンポを上げていきましょう
いかがでしたでしょうか?
ここまで歌っていくと、
いつの間にか歌を歌えている自分に気づくのではないかと思います。
発声練習の後、いきなり歌うのではなく、
間にクッションとなる練習法を挟むことで
のどを締めたり、声がぼそぼそしていた歌が、
のびのびと通る声で歌えるようになっています。
Sさんも、びっくりスローモーションと水ジャージャーで
一音ずつ声を出していったら、あっさり
出なかった音程が合うようになりました。
そのまま音を繋げていくと、
あっという間に1フレーズ歌えてしまっていたのです。
歌い方が変わったことに、Sさんはびっくりしていらっしゃいました。
そして「この歌い方でこれからもやってみます!」
とものすごい意気込みを見せてくださいました。
急がば回れで行きましょう
発声からいきなり歌うのではなく、
びっくりスローモーションや水ジャージャーを
少しずつ取り入れて、段階を踏むこと。
それが、クッション練習法を上手く行かせる秘訣です。
一見時間がかかりそうに思われますが、
同じ一時間をかけて練習するなら、
ただ何となくカラオケ音源に合わせて歌い続けるより、
遥かに早く確実に上達していきます。
どうしても歌いたかった憧れの歌が
「あ、歌えてる!」という驚きと喜び。
ぜひこの機会に手に入れられてはいかがでしょうか?
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