【音痴になってしまう原因とそれを克服するための方法とは?】
こんにちは。アマートムジカ専任講師のキャサリンです。
アマートムジカに来られる生徒さんの中には
「長年歌を歌ってこなかったのに、
カラオケ大会で指名されて歌うことになった」
という動機でいらっしゃる場合が多々あります。
「自分がどの音を出しているのかわからない」
「思ったような声が出ない」
「でも歌わなくちゃいけない」
「自分の思っていた声と現実とのギャップを感じ、不安でたまらない」
そのような不安や恐怖でますます声が出なくなり
声が出ない自分にショックを受け
さらに不安になる…
悪循環スパイラルでますます声に自信がなくなっていきます。
それでは、この悪循環を断つにはどうしたらよいでしょうか?
そのためには、根っことなっている原因を断つ必要があります。
実は、その原因とは、
「自分がどの音を出しているのかわからない」
点にあります。
では、何故自分が出している音がわからないのでしょうか?
答えは簡単です。
みなさん、
「お疲れが溜まってらっしゃる」
のです。
現代の日本人は、疲れているのが「日常」
「日常的に身体に力が入っている」
「日々を緊張の中で過ごしている」
「悪い姿勢の癖が長年に渡って染みついてしまってる」
そのような人は、
自分の身体が疲れていることに気づけません。
なぜなら、疲れて身体が硬くなっている状態が、
その人の「日常」であり「普通」だからです。
そして、
そう言った人ほど 、我慢に我慢を重ねて、なんとか頑張ってきた
「頑張り屋さん」の性質が強い傾向にあります。
変わろうとする努力が強く、情熱があって。
それゆえに時折無理をしすぎてしまい、
自分を甘やかさないようにしているため、
結果として、「常に緊張状態」の人が大変多いのが特徴です。
そのような精神状態や身体の状態で、
「声を出したい!」「歌を上手く歌いたい!」
と思っても、身体を上手く使いこなすことできず、声を上手に出すことなどできないのです。
身体の硬さは三者三様
今回3日連続で
それぞれ違う身体の箇所が「こっている」生徒さんを担当しました。
皆さん努力家で、かつ三者三様に声の出方に特徴がありました。
一人目は、Oさん。
Oさんは、お腹周りに普段から力が入っている状態でした。
これだと、お腹を動かす感覚がつかめず、身体をうまく使いこなせません。
力を抜きたくても、力の抜き方がわからず、身体が緩んだ状態になった自分を全くイメージすることができないのです。
すると、「力を抜いてください」といくら言っても、方法がわからないため、不安が増すことになり、結局ますます身体が緊張し、息が細くなり
自分の声がどんな声になっているのかわからなくなっていきます。
この状態になってしまうと声が良くなるなんてことは、絶対にありえません。
そこで、アマートムジカでは、古武道を使った必殺のストレッチを行っていきます。
例えば、肋間の古武道ストレッチや、腰の緊張を緩めるマッサージ、丹田呼吸法などを行うことにより、身体の緊張を解いていきました。
その結果、腹式呼吸をするためのお腹の動きが掴みやすくなり、
太く大きな声が出るようになりました。
二人目のSさんの場合は、「舌と顎」そして「首」です。
実はこれらの身体の箇所が固まってしまうことにより、緊張でのどが締まり、声が硬くなります。
すると、出た声のギャップに驚き、声が裏返ってますます音程が合わなくなってしまうのです。
ですので、
「舌」、「顎」、「首」をほぐすオリジナル・ストレッチを行い、
力を入れず声を出せるようにしていきました。
ストレッチ方法についてはこちら
↓↓↓
【声がかすれる人にも有効!声帯の負担を取り除く1日「40秒」でできる2つの方法!】
その他に、
Sさんは、体幹の感覚が優れており、アマートムジカオリジナルの
「水ジャージャー」
で身体が楽に緩んでいったので、
ストレッチとの相乗効果によって、
あっという間に高い音程の声が出るようになりました。
水ジャージャーについてはこちら
↓↓↓
【あがり症を克服するための方法「水ジャージャー」とは? 話し方を学ぶ前に「丹田」を使いこなす!】
三人目のWさんの場合は「肩」に主な原因がありました。
歌を歌っていく際に、高音を出す部分に差し掛かると、
「肩が上に引きあがり、首周りやのどに緊張が入る」癖がありました。
ご本人としては、無意識でそれを行っていて、
力を入れているつもりはありませんでした。
そこで、一音一音、声を出す前に、
「ギュードサー法」
で肩の力を抜いていきました。
※ギュードサー法についてはこちらをご参照ください
身体の力が抜ける感覚を感じながら
楽に声が出る感覚を体感していただきました。
気づくことが大きな一歩
身体のどこが緊張してるのかは、その人それぞれの癖でもあります。
「人と相対する時についつい身構えてしまう」
「頑張りすぎて無理をしすぎてしまう」
「偏った姿勢で長時間過ごしてしまう…」
などなど。
そうしてたまった疲れは、声を出し辛くする原因となります。
しかし、自分の身体が疲れているかがわからない
そのため何故声が出ないかがわからず、
不安と自信のなさを抱えて日々を過ごさなければならない…。
ボイストレーニングをしていて、
そんな方が思ったよりもたくさんいらっしゃること
身体の疲れが声にここまで影響を及ぼすことを
しみじみ実感しました。
「音痴だから。。。歌う能力がないんだ」と嘆くその前に、
身体が凝っていないかを一度確認してみてはいかがでしょうか?
「あ、身体凝ってる」
そう気づけることこそが、
声を変えるための第一歩となります。
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