【「ヘッドボイス」とはどういうこと? 「声の切り替え」は何故起こる?】

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こんにちは。

堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール

アマートムジカ<歌コース>トレーナーのキャサリンです。

 

前回、「チェストボイス」について、

声質や身体の使い方の傾向をお伝えしました。

 

チェストボイスと比較してよく話題にあげられるのが

「ヘッドボイス」です。

高音域で使われて、柔らかいきれいな響きの声になります。

ただ、人によっては、力強さが足りない、音量が出ないと感じる方もいらっしゃいますね。

 

今回はこの「ヘッドボイス」について掘り下げていきます。

 

 

「切り替え」のせいで滑らかに歌えない

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ヘッドボイス=「頭声」と呼ばれているように、

頭蓋骨に声が響く印象が強い方が多いようです。

しかし正確には、頭蓋骨というより、

口内や鼻腔をメインに声を響かせています。

故に、胸腔共鳴=チェストボイスと対になって表現されることが多いです。

 

具体的にどんな声か、アマートムジカ代表の堀澤による

デモ音源を用意いたしましたのでお聞きください。

↓↓↓

 

また、チェストボイスとヘッドボイスに関連して、

多くの方が思い浮かべるテーマがあります。

 

それは「声の切り替え」です。

「チェストボイスの地声に近い音で高音を出したい」

「音域の移り変わりが激しい曲を滑らかに歌いあげたい」

と思っていても、声の切り替えが起こるとうまくできません。

 

アマートムジカに来られる生徒さんも、

「~~の音域で裏返ってしまう」

「~~で地声みたいに声量が出ない」

と悩んでいる方がとても多いです。

 

では、この「切り替え」はどうして起こるのか?

実はこの答え、前回の記事で半分正解が出ているのです。

 

 

「のどの開き」が全ての発声法に繋がる!

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前回、チェストボイスは、

「のどが閉まっているため、声が鼻腔共鳴で響きにくい声」

だとお伝えしました。

 

では、のどが閉まったまま、高い音域まで歌おうとするとどうなるでしょうか?

のどが閉まっていると、声が鼻腔共鳴では響きにくくなります。

その響きを補うため、身体に力を入れて声を響かせることになります。

力んだ身体はのどや声帯に負担をかけて、

それは高音になるにつれて強くなります。

やがてのどが痛くなり限界が近づくと、

一旦力を抜いて、声の出し方を変えることで乗り切るのです。

 

この瞬間こそが、「チェストボイスとヘッドボイスの切り替え」です。

では、声の切り替えを起こさないためにはどうすればいいか?

アマートムジカ ボイス&メンタルトレーニングスクール 東京・大阪・横浜・名古屋

前回の記事ではチェストボイスの状態をこのようにお伝えしました。

 

「びっくりスローモーションができていない」

「とくに「息の流れが途中で止まってしまう場合が多い」」

 

つまりは、息の流れを止めずに声を出せれば、

チェストボイスとヘッドボイスの切り替えは起こらなくなるのです。

 

「びっくりスローモーション」についてはこちら。

↓↓↓

声の切り替えが起こらなければ、

どの音域も繋がって滑らかに歌いあげることができるようになります。

いわゆる「ミックスボイス」の声になるというわけですね。

 

次回は、この「ミックスボイス」についてお伝えしますね。

どうぞお楽しみに。

 

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キャサリン

岡野麻紗子(愛称:キャサリン) 子供の頃から歌が大好きで、歌うことの楽しさを伝えたいとボイストレーナーを目指す。しかし、いざ舞台に立ってみると、思ったように声が出せず悩んでいた。そんな時、堀澤式発声法に出会い、無理なく楽しく歌えることの素晴らしさを体感する。4年前からコーラスグループで活動し、毎年開催されるライブやイベントで、メインボーカルやバックコーラスを務める。2014年には、ブルーノート名古屋、JZBrat東京で堀澤麻衣子のバックコーラスを経験するなど活躍している。

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