【声が裏返る原因とその対策 舌と声帯を整える2つの方法】
こんにちは。堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ
<歌コース>トレーナーのキャサリンです。
苦手な音域や、前の音から急激に高くなる音などで、
声が裏返ってギョッとしてしまう経験はありませんか?
歌っている最中も、
「ひっくり返らずにうまく歌えるかなぁ?」と考えながらだと、
ついビクビクしてしまいますよね。
せっかく好きな歌を歌っていても、それでは楽しめませんし、
その不安は声に載り、歌全体の声質に影響を与えることもあります。
今回は、声が裏返る原因とその対策についてお伝えします。
「また失敗するんじゃないか」「恥ずかしいよなぁ」
という不安におさらばして、余裕でのびのびと歌いたいという方は、参考にしてみてください。
声が裏返る原因は何?
声の裏返りは突然起こります。
自分では普通に歌っていたつもりが、
いきなり思っていたのと違う声が出たり、
音程のコントロールができなくなったりします。
音程のコントロールがうまくいかないということは、
つまり声帯の筋肉の動きがうまくコントロールできない状態です。
では、声帯の動きを阻害しているのは一体何でしょうか?
原因は筋肉の緊張。特に重要なのが舌の緊張です。
舌の緊張は首やあごを伝って声帯に届きます。
声帯筋は、その緊張によって動きが不安定になります。
結果、音程のコントロールができず、突然声が裏返る原因となります。
声の裏返りを防ぐ2つのポイント
では、声の裏返りを防ぐために
舌の緊張を取り、声帯を鍛える方法をお伝えいたしますね。
(1)舌を緩める
まずは舌の状態をチェックしてみてください。
口を開けてみて、奥に引っ込んだり、真ん中がくぼんでいるのは、
舌が緊張しているサインです。
その場合、舌が緩む感覚を覚えるために、こちらのららら体操を行ってみてください。
舌の緊張がなくなることで、
声を出す時に、のどを締める感覚がなくなっていきます。
また、舌の緊張が強い人は、発声練習や歌の練習の時に、
舌を「べー」と思い切り外に垂らすのも効果的です。
練習時間で、引っ込むのと逆の癖をつけることで、
本番ではちょうどいい力加減で舌を使えるようになります。
(2)声帯筋を鍛える
舌が緩んだら、声帯筋の筋トレを行います。
筋トレと言っても、力んで負荷をかけるわけではありません。
声帯の適度な動かし方に慣れるための練習法です。
やり方はとても簡単です。
こちらのにゃにゃにゃ体操を行ってみてください。
歌詞の代わりに「にゃ」で歌う練習をする。たったそれだけです。
しかし、この「にゃ」で発声をすると、自然とのどが開き、
力んだり、負担をかけることなく声帯を動かすことができます。
音程のコントロールがしやすくなり、
高い音域に移る時や、
動きの幅が大きい歌でも安定した声が出せるようになります。
今までできなかった高い音域も、警戒して歌い辛かった箇所も、
原因である、身体の緊張を解くことで解消することができます。
簡単にできる方法ですので、ぜひ活用して、
思い切り堂々と、好きな歌を楽しんでいってくださいね。
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