【子供と歌を楽しく歌いたい! そんな親御さんに送る3つのポイント】
こんにちは。堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ
歌コーストレーナーのキャサリンです。
声が出ないこと、歌えないことを気にかけるのは、
歌えないご本人だけではありません。
「歌に対するコンプレックスを抱えないようにしてあげたい」
「もっと音楽を楽しめるようにさせてあげたい」という風に、
親御さんがお子様にレッスンを受講させることも多いです。
親御さんも、できればご自分で歌い方を教えたいところでしょうが、
どのように伝えればいいかはなかなか難しいかと思います。
今回は、7歳の小学生の生徒さんに、
どんなレッスンを行い、どんなアドバイスをしたかをレポートいたします。
お子様と一緒に歌う時の参考になれば幸いです。
「音程が合わない」どう解決する?
今回レッスンを受講されたKさんは
「音程がうまく取れない」ことがお悩みでした。
歌は好きだけど、音程に自信がないため、
新しい歌に挑戦する自信が持てなかったそうです。
Kさんの声を最初に訊いてみたところ、
以下の3つの癖が見受けられました。
1.息をいったん止めてから出している
まず最初に見つけたのが、肩に力が入り、呼吸がいったん止まる癖でした。
これも、声に対する不安からくるものです。
しっかり出さないといけないと思い、身構えてしまって、
結果、呼吸が止まり、のどが閉まってしまいます。
声帯に負担がかかり、破裂音のような声になっていました。
2.力が入りすぎている
次に見つけた癖が、声を出す時に力を入れすぎていることでした。
最初に思い切り声を出そうとして、力が入ってしまい、
声帯の動きがコントロールできていない状態でした。
そのため、声が上ずったり音程がずれる原因になっていました。
3.声を探り探り出している
3つ目のポイントは、目線が泳ぎ、音程が不安定になっていることでした。
声を出した瞬間に音が安定していないことで不安になっています。
息の吐き方が安定しなくなり、音が揺れてしまっていました。
さて、音程が安定しない原因はわかりましたが、問題はその後です。
3つの原因を解決するには、それぞれ、
1.呼吸の流れを止めない
2.力を入れすぎない
3.息の量を安定させる
という3つのポイントを実践していきます。
しかし、これらをお子様にわかりやすく説明するのは、
とても難しいかと思われます。
そこで、どのような方法で説明し、実践していったかを、
次にお伝えします。
真似して、楽して、100点
Kさんとは、次の3つのことを一緒に行いました。
1.講師の動作を真似してもらう
「~~だから、~~します」と言葉だけで説明しても、
お子様にはどうすればいいか上手くイメージができません。
講師がお手本を見せて、それを真似してもらうことで、
身体で正しい発声法の感覚を掴むことができます。
この時のポイントは、「良くないお手本と良いお手本で比較をすること」です。
今自分がどんな風に声を出しているかがわからないと、
Kさんは自分の何を変えればいいのかがわかりません。
息の流れが止まっていることをお手本で再現してから、
次に良いお手本として、
呼吸の流れを止めないで声を出し、それを真似していただきました。
呼吸のタイミングが講師とぴったり合って、
息が止まることなくスムーズに流れるようになりました。
2.身体を使って楽しさを表現する
「力を抜いて」「リラックスして」と言われても、
お子様には、自分が力を入れている自覚はありません。
また、どうすれば力が抜けるのか、その方法は、
お子様に限らず、親御さんでも悩むのではないかと思います。
そこで、「力を抜く」と意識させるのではなく、
「声を出すことを楽しむ」ように意識を向けるための声かけをしました。
声を出しながら両手を広げてバンザイをしてもらったり、
舌を出して、へらへら~と表情を崩してもらったり、
ポーズや表情をつけていきます。
身体を動かすことで、Kさんの気持ちもノッてくるようになり、
身体から余計な緊張が抜けていきました。
3.できたことは思い切り「100点!」をつける
自分の声が正しく出ているのか、
お子様が自分自身で判断するのはおそらく不可能でしょう。
大人から「大丈夫だ」と認められなければ、
ずっと不安を抱えたまま歌うことになってしまいます。
ほんの少しでも、できるようになったり、以前より改善されたことがあったら、
すかさずそこで「OK!」「ばっちり!」「100点♪」と
とKさんに声かけをしました。
声かけを受ける度に、Kさんの顔からこわばりがなくなり、
ためらいなく笑顔で声を伸ばすことができるようになりました。
お子様と一緒に楽しく歌おう♪
このように、小さなお子様とレッスンをする時は、
普段とはアドバイスの方法も変わっていきます。
細かな点は生徒さんごとに変わりますが、
1.講師の動作を真似する
2.身体・動作で楽しさを表現する
3.できたことには100点をつける
この3つの流れは基本的に変わりません。
皆さんも、お子様と歌の練習をする時に
この3つのポイントを使ってみてはいかがでしょうか。
よろしければ、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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