【自分の声が嫌いと感じる人へ ボイトレで声のセルフイメージが変わる】
こんにちは。堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ
歌コーストレーナーのキャサリンです。
突然ですが、あなたは自分の声が好きですか?
「大好き♪」「結構気に入ってる」という方。
それはとっても素晴らしいことです。
話したり、歌ったりすることに、強い自信を持っていらっしゃるかと思います。
では反対に「好きになれない」という人はどうすればいいでしょうか。
「声が暗いと感じる」
「人をイラつかせてる気がする」
「自分の声がわからない。気に入らない」
声を出すたびにこんなセルフイメージを抱くのは、とても苦しいと思います。
今回は「自分の声が嫌い」と感じている生徒さんが
ボイトレによってどんな風に変わっていったかをお伝えします。
自分の声を好きになるためには?
自分の声を好きになるために、
今回ボイトレで生徒さんに体感していただいたのが、
「声を出すこと自体を楽しむ」ということです。
「私の声綺麗かな?」
「俺の声暗く思われないかな?」
という風に、自分の声が気になって、客観的に声質を判断しようとしても、
自分の声が嫌いだという人は、いくら聞いても満足することはありません。
何故なら、自分の声を判断している時点で、
「大丈夫だろうか?」「うまく声を出せているだろうか?」
と、不安を抱えながら声を出しているからです。
そうなると、自然と息は細くなります。
声もか細くなって、こもり、聞こえづらくなっていくのです。
そのため、自分の声を評価することなく、
声を出すこと自体を楽しむようにしていきます。
そのほうが、不安や重圧がなくなり
声に対するネガティブな意識をなくすことができます。
「自分の声が好きだから歌うのも楽しい」ではなく、
「歌って楽しいから自分の声も好きになる」のです。
声を出すことを楽しもう
Tさんは、自分の声が詰まりやすいことにお悩みでした。
歌は今までほとんどやったことがなく、音程が全く取れないそうです。
人と話すも歌う時も自信が持てず、自分の声が嫌いだったそうです。
お悩みを話していた時も、言葉を発することに抵抗感があるように感じました。
そんなTさんにお伝えしたのは次の3つのポイントでした。
1.肩の緊張をほぐす
最初は、呼吸をスムーズにするために、肩が上がる癖をとりました。
肩が上がると、その緊張が首や声帯に伝わり、呼吸の流れを止める原因になります。
Tさんは肩を上げている意識はなく、
身体の緊張で自然と上がるようになっていました。
そこで肩周囲のストレッチを行い、緊張の癖を取り除きました。
※ストレッチ法はこちらをご参考ください。
肩の緊張がなくなることで、呼吸が詰まることがなくなり、
声が長く、遠くまで伸びるようになりました。
2.表情から「楽しい」を創る
次は笑顔になり、表情を明るくすることで、声のこもりをなくしていきました。
笑顔になると、頬骨周囲の筋肉が持ち上がります。
口の中の空間が広がって音量が増したり、
声が鼻腔に響いて声質が芯のあるはっきりしたものに変わったりします。
「自分の声が嫌いだと思っているのに明るい表情なんてできるの?」
と思うかもしれません。
この時は、
(1)手を使って頬骨付近を持ち上げる。
(2)「えへへへ~♪」と講師のまねをして一緒に笑い声を挙げる。
この2つを行いました。
実はこれ、やると意外と気分が明るくなります。
頭であれこれ考えるより、身体を動かした方が、脳の意識は変えやすいのです。
(詳しくはこちらをご参考ください)
表情が明るくなった上で声を出すと、
声の響きやすくなり、高い音域も届くようになりました。
3.歯に穴&目線を上向きにする
最後は、歯に穴のイメージで声を出して、声質や音程を安定させました。
目線の位置は、声が響く場所に大きな影響を与えます。
目線が下がると、つられて声が響く場所も下がりやすいです。
そうすると、声が響く場所も鼻腔から下あごのほうへと下がっていきます。
音程や響きが安定せず、声に対して不安を感じるようになります。
そこで、指で上前方を指さし続け、目線を常に上向きにして歯に穴を行いました。
目標物があることでイメージがしやすくなり、声が安定して音程が下がらなくなりました。
この3つをレッスンの中で繰り返すことで、
音程、声質、音量が安定して伸びるようになり、
最初に話していた時よりも、ハキハキと言葉が繋がるようになりました。
歌った後に感想をお聞きしたところ、
笑顔で「楽しいですね」と答えてくださいました。
この瞬間に、Tさんが声に対するセルフイメージを変えることができたのです。
後にいただいた感想では、このような感想を残してくださいました。
声は、出すことで自信に変わる
歌うことが楽しいと感じることは、
自分の声を聞くことが楽しいということでもあります。
そこから、声に対するセルフイメージを変えていくことができます。
声を出すことそのものが、自分への自信につながるのです。
「自分の声が好きになりたい」
「でも自分だけだとどうすればいいかわからない」
という時は、ぜひ、ボイトレを受けて、
新しいセルフイメージに出会ってみてくださいね。
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