【カラオケで高い音程を外さず歌うには? 身体に音程を刷り込む3ステップ】

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こんにちは。

堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ

歌コーストレーナーのキャサリンです。

 

発声練習で声を出している時、

「お、今日は音がピッタリ合ってるな」

といい感じだったのに、

カラオケで歌っていると、

「全然音があってない……」

と、ギャップに凹んでしまったことはありませんか?

 

発声練習をしている時は、

「あー」とただ音を伸ばすだけなのですが、

歌う時は、

・音程

・リズム

・歌詞

・強弱

などなど、色々な要素が組み合わさります。

 

それに意識を取られてしまうと、

発声練習で行った呼吸やお腹の使い方を忘れてしまったり、

音程が分からなくなったりします。

 

では、どんな風に練習していけば音程が取れるようになるのか、

その方法について、今回はお伝えしていきます。

 

歌でも音程がしっかり取れるようになるための3ステップ

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1.声を安定して伸ばせるようにする

まず一番最初に気を付けておくことは、

息を滞りなく安定した量で吐けるようにしておくことです。

 

どういうことかといいますと、

「音程合っているかな?」と探り探り歌っている時、

意識も散漫になって、

吐く息の流れが細く、量も安定しなくなります。

 

息の量が一定で、滞りなく吐かれることで、

のどの空間が開き、声が響いて通りやすくなります。

 

息の流れが細く不安定になると、のどが閉まり、

音程、音量が不安定になります。

また、それをフォローするためにのどに力が入ってしまう場合もあります。

 

というわけで、まずは、びっくりスローモーションと水ジャージャーを合わせて、

安定して声が伸びるようにしていきます。

この時は、あえて自分がどの音を出しているか分からなくてもOKです。

声が安定して伸びていれば、

次のステップで音の高さ調整が簡単にできるようになります。

 

びっくりスローモーションでのどが開く感覚と、

水ジャージャーで得られるリラックス感を

身体に刷り込んでいきましょう。

 

2.1音ずつ音の高さを身体で覚える

声が安定して伸びたら、

次は1音ずつ音の高さを合わせていきます。

 

練習する時は、カラオケ音源よりも、繰り返して巻き戻しと再生ができる、

iTunesなどの機器を用意したほうがいいでしょう。

 

また、携帯のアプリに、ピアノ音源を再現できるものがあれば、

それも音を確かめる際に役立ちます。

 

これらの機器を使い、音源を聞きながら、

出しづらい音1音だけ伸ばして音程を合わせていきます。

 

この時のポイントは、

常に「歯に穴」の、

上に弧を描いて声が飛ぶイメージをすることです。

歯に穴のイメージを使うと、声が鼻腔や口の中に響きます。

音の高さを認識しやすくなり、調整が楽になります。

 

また、高音が合わない場合、ほとんどの音が、

本来の高さより低く出ているのですが、

鼻腔に声を響かせると、音の高さを上げやすくなります。

 

音が低いなと思ったら、

声が今までより3~5㎝ほど上を飛んでいくイメージをして、

調節してみてください。

 

3.「歯に穴」をキープしたまま2-4音を繋げる

単音で音程が合うようになったら、

引き続き歯に穴のイメージを使い、

前後のメロディの音を2-4音繋げて歌ってみましょう。

 

短いフレーズで音程の移り変わりを身体が覚えるまで、

繰り返し繰り返し歌っていきます。

 

この時のポイントは、「上に弧を描くイメージを変えない」ということです。

例えば「ラ、ファ、ラ、↑ドというメロディを歌う場合、

ファのところで声が飛んでいく高さを下げてしまいがちになります。

そうすると、声が響く場所が下あごに集中してしまったり、

声帯周囲の筋肉も余計な力が入りやすくなります、

結果、ピッチが下がったり、声がひっくり返る原因になります。

 

そこで、低い音も、高い音と同じように、

常に歯の穴から上向きに飛ばすイメージをして、

声が響く場所が同じになるようにしていきましょう。

 

イメージがし辛い場合は、

遠くに目標物を定めて、そこに向けて声を飛ばしたり、

指で弧を描きながら目線を誘導してみるとやりやすくなります。

 

 

このように、高い音域のメロディを歌う感覚を身体が覚えたところで、

実際にカラオケで通して歌ってみてください。

今までよりもずっとスムーズに歌うことができるかと思います。

 

大事なのは、繰り返し練習して身体に刷り込むこと。

地道にコツコツ、積み重ねることが自信にもつながっていきます。

急がば回れでやってみてくださいね。

 

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キャサリン

岡野麻紗子(愛称:キャサリン) 子供の頃から歌が大好きで、歌うことの楽しさを伝えたいとボイストレーナーを目指す。しかし、いざ舞台に立ってみると、思ったように声が出せず悩んでいた。そんな時、堀澤式発声法に出会い、無理なく楽しく歌えることの素晴らしさを体感する。4年前からコーラスグループで活動し、毎年開催されるライブやイベントで、メインボーカルやバックコーラスを務める。2014年には、ブルーノート名古屋、JZBrat東京で堀澤麻衣子のバックコーラスを経験するなど活躍している。

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