【のどが痛い!を解消する方法とは?鍵は「声帯と舌の関係」!】
こんにちは。アマートムジカ専任講師のキャサリンです。
ボイストレーニングにいらっしゃる方のお悩みは
大きく分類すると以下の3つに分けられます
1.大きな声が出ない
2.のどが痛くなる
3.声質(音程が取れない・声がこもる)
今回いらっしゃった生徒さん、Iさんのお悩みは
2.のどが痛くなる
でした。
声を出していてのどが痛くなる原因は実は、たった1つです。
それは、「のどが閉まった状態で声を出している」ということ。
では、のどが閉まる原因とは何でしょうか?
実は、ボイストレーニングに来られるほとんどの方に
当てはまる「症状」が1つあります。
それは
「舌の緊張」なのです。
舌の硬さ=声帯の緊張
声を出すための器官である「声帯」は
周囲の筋肉の影響をとても受けやすい器官です。
周囲の筋肉が緊張していると、
その緊張が声帯にも伝わります。
声がかすれたり、音程がコントロールし辛くなる原因になります。
最悪、そのまま声帯に負担を掛けていると、
指でペンを握る部分にペンダコができるように
声帯のタコ=ポリープができてしまいます。
声帯の緊張に特に影響を及ぼすのが「舌の緊張」です。
舌が緊張している人は、100%のどが締まった硬い声、苦しげな声になります。
声帯の保護のためにも、
舌が緩んでいるかは重要なポイントとなります。
のどが痛くなる原因のチェックポイントおよび改善法はこちら!
では、どのように舌の状態をチェックすればいいのでしょうか?
やり方は簡単です。
鏡を顔の前に持ってきて、口を「ぱ」と開けてみましょう。
下あごを下げるイメージで開けてください。
この時、鏡に映った舌はどんな状態でしょうか?
下の歯の付け根に、舌の先が
チョン、と付いていれば、舌が緩んでいます。
正しい舌の位置として覚えておきましょう。
舌が歯から離れて奥に引っ込んでいたり、
舌の真ん中がくぼんでいたら、
それは舌に力が入っている状態です。
今回の生徒さんであるIさんは
歌っていると、のどが痛くなるのがお悩みでした。
「昔はそんなでもなかったのに、
年を取るとどうしてもだめなんでしょうか?」
と考え込みながらおっしゃっていました。
Iさんの舌もチェックしたところ、
やはり舌全体が真ん中でくぼんでいました。
舌の正しい位置を伝え、矯正しようとしたのですが
何しろ、普段から舌の位置を気にかける人などそうそういません。
いまいち動かす感覚がつかめず、苦労されていました。
そこで、声を出す間、常に
「舌を外へ垂らした状態」
にしていただきました。
外に出すことで舌が伸び、
舌の緊張が取れた状態に自然となっていきます。
舌を出したまま息を吸って「えー」と声を出していきました。
舌が窪んでいた時は、
声が絞り出すような硬さで眉根が寄っていたIさんですが、
舌を出して「えー」で声を出していくと、
途端に声の硬さがなくなり、響くようになりました。
のどが開くことで高い音程も出しやすくなり、
レッスン前は1オクターブだった音域が、
半オクターブ上の音に楽々届くようになりました。
※舌を緩ませる方法についてはこちらもどうぞ
声を出す前にチェックの習慣
舌の状態がほんの少し変わるだけで、
声帯に与える影響はとても大きくなります。
常に正しい位置を保っておきたいところですが、
顎や肩と違い、
舌の状態はパッと見ではわからないので、
なかなか緊張しているのがわかりづらいと思います。
だからこそ、発声練習をする際には、
まず鏡を見て舌が緊張していないから声を出すようにして
チェックの習慣をつけていきましょう。
この小さな習慣が、
あなたの声を劇的に変える大きな結果となっていきますよ!!
歌、声、コミュニケーションのお悩みはありませんか?
声・心・身体、三方向からのレッスンで声のお悩みを解決します。
アマートムジカのオリジナル発声法は、たった一日で声を劇的に変えるボイストレーニングとして、高音が出ない、声がこもる・通らない、喉が痛い・声がかすれる、あがり症、人と話すのが苦手など、7,000人以上の声のお悩みを解消してきました。
わたしたちは、声の悩みを解消することによって、長年の悩みを手放し、心も身体も軽くなっていただきたいと思っています。ご興味のある方はぜひ、当スクールについてご覧ください。
スクール詳細はこちらから » 東京・大阪でボイストレーニングならアマートムジカ
「舌を外へ垂らした状態」
これがよくわからないんですが、舌を「口の外側」に出すということでしょうか?
歯の先まで舌を露出させるということですか?
ボイトレマンさん
この度はコメントをいただきありがとうございます。
さて、ご質問いただきました「舌を外へ垂らした状態」ですが、
これは「舌を口の外側に出して下方向に垂らした状態」となります。
犬が運動をした後に「ハッハッ」と口から舌を垂らして息をしているようなイメージです。
発声練習の時は、あえて口から少しはみ出すくらい舌を出すことで、
舌が力んで奥に引っ込む癖を修正していきます。
そうすると、本番で歌う時に、
図に書いてあるような正しい舌の位置をキープしやすくなります。
ご参考いただければ幸いです。
キャサリン