【低い声のコンプレックスを取り、魅力を引き出す3つのポイントとは？】

こんにちは。堀澤麻衣子ボイス＆メンタルトレーニングスクール　アマートムジカ

歌コーストレーナーのキャサリンです。

 

前回、アニメ声の声質に悩む方へ、改善の方法をお伝えしました。

アニメ声に悩む方は、自分の声が高すぎることが嫌だと感じるのですが、

逆に、自分の声が低すぎることに悩む方もいらっしゃいます。

 

ボイストレーニングをすることで、音域を広げることはもちろん可能です。

 

しかし、声帯は人によって厚さや長さに個人差があり、

音域も人によって個人差があります。

 

声帯が本来持つ音域を無視して、

無理にのどに力を入れて高い声を出そうとしても、

のどを痛めて声が出しづらくなってします。

 

だからと言って、落ち込む必要はありません。

低い音域であっても、声質を磨くことで、

聞く人が「この声いいなぁ～♪」と感じるものに変えることができます。

 

低い声は、実はとても魅力的なのです。

 

今回は低い声の魅力を引き出し、

自分の声に自信を持つためのポイントをお伝えいたします。

 

 

低い声を聞く人の印象とは？

低い声がコンプレックスだと感じる人の場合、

「何を言っているか聴き取りづらい」

「暗い印象にみられる」

「威圧感があって怖い」

などといったお悩みを持っていることが多いです。

 

しかし、声を聞く人にとって、低い声は、

「聞いていて安心できる、心地いい響きがする」

「落ち着いて堂々とした印象を与える」

「色っぽさ、大人っぽさを感じる」

と、好印象を持たれる声なのです。

 

では、低い声のイメージに、ギャップを与える原因についてお伝えいたします。

 

1．呼吸の流れが細い

声にコンプレックスがある人は、

自然と吐く息が細くなり、呼吸の流れも不安定になりがちです。

声がこもり、ぼそぼそと話すようになるため、

何を言っているか聴き取りづらい印象を与えます。

 

2．のどの奥に力が入っている

のどの奥に力が入っていると、声が口の中で響きづらくなり、声質が固くなります。

この場合も声が通りづらくなるため、

聞こえやすくするために、さらに力を入れて音量を上げようとします。

低い音域で出る固い声質の声は、聞いている人に、怒っているような印象を与えます。

 

3．鼻腔に声が響いていない

低い声はチェストボイス＝胸部を響かせる発声で出しています。

しかし、鼻腔に全く声が響いていないわけではありません。

鼻腔の響きが少ないと、声の響きが不明瞭になり、

聞いていて暗い印象を与えてしまいます。

 

 

低い声のコンプレックスをひっくり返そう

では低い声の声質をきれいにするための発声法を３つご紹介いたします。

 

1．びっくりスローモーション

声が自然に通るようにするために、

「びっくりスローモーション」を行って、

太く、安定したスピードの息を吐くようにしていきます。

ポイントは、「出だしの息のスピード」です。

のどの開きは声を出す最初の息の量とスピードによって決まります。

出だしからしっかり息を吐けば、

のどが開いて、太い安定した声がずっと伸びるようになります。

 

最初息を細く出して、後から探り探り息の量を調整しようとすると、

のどに力が入って音量が不安定になります。

 

声を出す瞬間に、しっかり息を吐いていきましょう。

 

2．舌のららら体操

口を開けた状態を、鏡でチェックしてみてください。

舌が奥に引っ込んでいる場合、舌が緊張しています。

 

舌が緊張していると、のどの奥に力が入り、声質が固くなります。

また、声帯にも緊張が伝わってのどを痛める原因になります。

舌の緊張を緩める「舌のららら体操」を行うと、

声が通りやすく、印象も柔らかくなります。

 

3．歯に穴

前歯の付け根から声が飛んでいくイメージをすることで、

低い音域であっても、鼻腔に声をしっかり響かせることができるようになります。

響きが明瞭になり、声のトーンも明るくなります。

声を響かせる場所が分かりづらい場合は、

指で鼻の下を触って、そこに声を響かせるようにしましょう。

触覚を使うことでよりイメージがしやすくなります。

 

 

最後の切り札は「表情」

高い音域の声、低い音域の声、

それぞれ、聞いている人を惹きつける魅力を持っています。

 

その魅力を引き出す方法を身につけた後は、

声を出すことを思い切り楽しんでいってください。

 

「あ～気分いいわ♪」そう思って出した声には

いい笑顔が載っています。

 

その笑顔こそがさらに声を魅力的にして、

あなたに自信と誇りを与えてくれるでしょう。

 

ぜひ、やってみてくださいね＾＾