【声が上手く出ないと感じる時のチェックポイント。「目線は声と繋がっている」】  

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こんにちは。

堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ

歌コーストレーナーのキャサリンです。

 

「発声法を正しく実践しているはずなのに、なぜか声が上手く出せない」

「以前はうまく声が出たのに、今はなぜかできない」

などなど、正しい発声法を知っているはずなのにうまくできない時、

原因として考えられるのが「発声の癖」です。

 

今回は、最近生徒さんによく見られる発声癖と

その対処法についてお伝えいたします。

 

今回チェックするポイントは「目線」です。

 

皆さんは声を出している時に、どこに目線を向けているでしょうか?

目線が逸れて横を向いていたり、あちこちに泳いでいる時は要注意です。

目線の動きは、声の安定感や伸びと深く繋がっているのです。

 

不安や緊張が、目線と声に現れる

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声を出す上で最も大事なのは「呼吸の流れ」です。

呼吸の流れが止まらずに、安定した量で息が吐かれ続けることで、

のどが開き、安定した音量と長さを続けることができます。

 

しかし

「声の出し方合ってるかな?」

「音程上手くとれているかな?」

と、不安や考え事に意識が持っていかれている時は、

声を探り探り出すようになり、息が細くなります。

 

息が細くなることによって、のどが閉じていき、

結果、音量や音の伸びが不安定になります。

 

心の状態は素直に声に現れます。

そして、目線にも、心の状態は素直に現れるのです。

 

自信をもって歌ったり、発言している時、目線はしっかり前を向いています。

逆に不安や考え事にとらわれている時、目線は横に逸れたり、泳いだりします。

 

心の状態を知るうえで、目線はわかりやすいバロメーターになっているのです。

 

 

目線の動きで意識を切り替えよう

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ではどうやってこの状況に対応すればいいのでしょうか?

 

一番いいのは、声を出すことに対して不安や考え事をなくすことです。

が、「不安になるなー!」と言われたところで早々簡単に気持ちは変えられません。

 

ではどうすればいいかというと、

目線の動きを変えます。

 

心の状態が目線に影響するように、目線の動きも心に影響を与えます。

目線をしっかり前に定めて、同じ方向に声が飛ぶイメージをしましょう。

そうすることで、不安や考えことから意識を切り替え、

息も安定して吐き続けることができます。

 

どうしても意識が不安にとらわれがちになってしまう場合は、

次の2つを試してみてください。

 

1.声質、音程が気になる場合は「歯に穴」

「音程が合っているかどうか気になる」

「声が暗く聞こえないか気になる」

という場合は、「歯に穴」のイメージで、

声が上に弧を描いて飛んでいくイメージをしてみましょう。

 

声が口の中や鼻腔で響くようになるので、

芯のある、明るい音色の声質になります。

狙った音程に合わせやすくなるので、音程に関する不安も解消できます。

 

壁に目印をつけたり、指で弧を描いて誘導すると、よりイメージがしやすくなります。

 

2.音量や、声が揺れていないか気になる場合は「ピッチャースローモーション」

「声の伸びが不安定になる」

「音量が小さくないか心配」

という場合は、「ピッチャースローモーション」で、

呼吸の出だしから、しっかり息を吐く感覚を身につけましょう。

ボールを声に見立てて、投げる動作に合わせて息を吐きます。

投げたボールが遠くへ飛んでいくのを、目で追い続けましょう。

目線前に向き、意識もボールの軌道に向くので、

息の流れが安定するようになります。

 

 

目線がしっかり定まっていると、声も安定して伸びやすくなります。

そして、見た目にも堂々とした、自身がある印象を与えることができます。

「目は口程に物を言う」ものなのです。

 

ぜひ、試してみてくださいね^^

 

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キャサリン

岡野麻紗子(愛称:キャサリン) 子供の頃から歌が大好きで、歌うことの楽しさを伝えたいとボイストレーナーを目指す。しかし、いざ舞台に立ってみると、思ったように声が出せず悩んでいた。そんな時、堀澤式発声法に出会い、無理なく楽しく歌えることの素晴らしさを体感する。4年前からコーラスグループで活動し、毎年開催されるライブやイベントで、メインボーカルやバックコーラスを務める。2014年には、ブルーノート名古屋、JZBrat東京で堀澤麻衣子のバックコーラスを経験するなど活躍している。

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