【「リズム感ないなぁ」と感じる人にやって欲しい、たった1つのチェックポイント】

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こんにちは。堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ

歌コーストレーナーのキャサリンです。

 

「発声練習だとしっかり声が出るのに、歌になると途端にグダグダになる」

「いったん音が取れないと、そこから先も何故か歌えなくなる」

レッスンで歌い方をチェックしていると、

生徒さんがこういったお悩みを相談されることが結構あります。

 

メロディが複雑だったり、歌詞が言い辛かったり、

理由は様々なものがありますが、

今回はその中で「リズム」に関するポイントを一つお話していきます。

 

リズム感がないとお悩みの方も、

このポイントを押さえるだけで、歌い方が楽になっていきます。

 

ポイントとなるのは「呼吸」。

「リズム」と「呼吸」この繋がりが重要になります。

 

 

歌おうとするとリズムが合わない、その理由は?

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先日レッスンを受講されたYさんは

「お祝いの席で歌う曲が、音程もリズムも合わない」

というお悩みを解決するためにいらっしゃいました。

 

Yさんはそれまでほとんど歌を歌ったことがなく、

それゆえに、自分は正しい音程やリズムがわからないとお考えになっていました。

 

発声をチェックしてみたところ、

声を出すのに慣れていないだけで、

むしろ緊張や姿勢の癖が少なく、声がとても出しやすい身体の持ち主でした。

メンタル面も柔軟で、失敗や不安に囚われることもなく、

すぐに幅広い音域で声が出るようになりました。

 

しかし、歌を歌おうとすると、

出だしの音のタイミングをうまくとることができません。

そのまま後のメロディも崩れ、なかなか立て直すことができません。

 

この時に、Yさんの歌い方の癖が現れていました。

それは「呼吸のタイミング」の癖です。

 

「呼吸を合わせる」ということは、

歌いだしのタイミングをとる上でとても重要です。

 

複数の人と同時に声を出す時を思い出してみてください。

「いっせーのーせ!」から突然声を出すのではなく、

その間際に「息を吸う」という動作が入ります。

お互いに呼吸を合わせるからこそ、タイミングがピッタリ合うのです。

 

では、歌っている時に、

出だしのタイミングを合わせるにはどうすればいいでしょうか?

実はそのポイントは、「いっせーのーせ!」の時にやることと同じです。

 

それは一体何かと言いますと、

歌いだす「間際」に息を吸うこと。

これがタイミングを合わせるポイントとなります。

 

歌いだしのタイミングが早すぎると、

息を吸いすぎてしまって、吐く動作の切り替えが間に合わなかったり、

息を詰めてしまって、のどを絞めた声になってしまいます。

そして、出だしがうまく歌えないまま後々に引きずってしまうのです。

 

歌いだしの間際に息を吸ってそのまま声を出したほうが、

のどが絞まることなく、スムーズに声を出すことができます。

 

目安は、目的のメロディが始まる「1拍前」です。

音源で流れているベース音や伴奏をもとに拍子を取って、

1拍前に息を吸うようにしてみてください。

 

 

手首の振りでタイミングを計る

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Yさんがうまく歌えなかったのは、

歌っている曲のリズムが速く、

そのリズムに対して息を吸うタイミングが早かったのが原因でした。

速いリズムに合わせて息を勢い良く吸ってしまい、

結果、吸い過ぎたために、吐く動作の切り替えが間に合わなかったのです。

 

そこで、タイミングを計るために、

「ピッチャースローモーション法」を応用して、

手首のスナップと呼吸を連動させました。

 

まずは音源に合わせて手首を振る動作を繰り返し、

リズムを身体で感じられるようにしました。

その後、歌いだしの1拍前に手首を大きめに振りかぶる練習をします。

この、振りかぶる動きが、呼吸の流れと連動するのです。

腕全体で振るよりも動きが小さいため、

適切なタイミングと量で呼吸ができるようになります。

 

手首の振りに合わせて息を吸うことで、

歌い出しがピッタリ合い、

そのまま音程も外すことなく歌いこなせるようになりました。

Yさんは、

「本番でもずっと手首動かしながらやります!」

と、嬉しそうにおっしゃっていました。

 

 

歌と、仲間と、「呼吸を合わせる」

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曲の伴奏と呼吸を合わせることで、

歌いだしのタイミングが合い、スムーズに歌うことができるようになります。

そして、呼吸を合わせる相手は、伴奏の音源だけとは限りません。

 

合唱をしたり、バンドでセッションをする時なども、

お互いの呼吸を揃えることで、タイミングが合い、

一体感のある声や音を出すことができます。

 

「あの人達息ピッタリだね」

と言ってもらえる音楽を、

ぜひ目指してみてくださいね。

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キャサリン

岡野麻紗子(愛称:キャサリン) 子供の頃から歌が大好きで、歌うことの楽しさを伝えたいとボイストレーナーを目指す。しかし、いざ舞台に立ってみると、思ったように声が出せず悩んでいた。そんな時、堀澤式発声法に出会い、無理なく楽しく歌えることの素晴らしさを体感する。4年前からコーラスグループで活動し、毎年開催されるライブやイベントで、メインボーカルやバックコーラスを務める。2014年には、ブルーノート名古屋、JZBrat東京で堀澤麻衣子のバックコーラスを経験するなど活躍している。

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