【ファルセットとはどんな声? 発声のコツをつかんで豊かな表現力を手に入れよう】
こんにちは。
堀澤麻衣子ボイス&メンタルトレーニングスクール アマートムジカ
<歌コース>トレーナーのキャサリンです。
これまで、チェストボイス、ヘッドボイス、ミックスボイスに関して、
声の特徴、出し方をお伝えしてきました。
この3種の発声のうち、
ヘッドボイスと比較されて出てくる発声法に
「ファルセット」があります。
両方とも、裏声と呼ばれることもあり、
主に高音域で使われている発声法です。
今回はこのファルセットの特徴についてお話していきます。
ファルセットとヘッドボイスの違い
ヘッドボイスとファルセットの大きな違いは
ファルセットが「息漏れをしている声」であるということです。
声は、声帯に吐く息が当たって、振動することで音になります。
ヘッドボイスでは、左右の声帯が触れ合っていて、そこに息が通ろうとします。
すると声帯が大きく振動し音量のある声が出ます。
ファルセットでは、左右の声帯は閉じきれておらず、隙間が開いています。
そのため、声帯に当たる息の圧力は少なくなり、
音量は他の発声と比べて弱く、漏れた息の音が混じるのです。
では、実際どのような音なのか?
こちらの音源を聞いて確認してみてください。
↓↓↓
ヘッドボイスの音源と比べると、
息の音が混ざっているのがわかるかと思います。
ファルセットは性質上音量を上げることは難しいです。
しかし、声に息が混ざっていることで、
繊細さ、情感の豊かさを表現するのに適しているという面もあります。
こちらの動画の1分6秒あたりをお聞きください。
歌の出だしにファルセットが使われています。
最初からミックスボイスの実音で出すのではく、
息混じりの声を使うことで、
繊細で優しい雰囲気のアメージンググレイスに仕上がっています。
ファルセットのコツ=○○のコツ?
では、ファルセットの声をきれいに出すにはどうすればいいでしょうか?
実は、アマートムジカの発声法の中に、
先に挙げたファルセットの特徴と非常に似通ったものがあります。
それは何かと言うと、
「びっくりスローモーション」での発声なんです。
びっくりスローモーションでは、のどが開いた状態を定着させるために、
声に息を混ぜて、のどに息が通る感覚を感じながら行います。
この時の息混じりの声は、ファルセットの声質と共通しているのです。
あとは、以下の2点を合わせることで、
ファルセットの声質に近づけることができます。
1.口の形を丸く
口の形はファルセットの声質に大きな影響を与えます。
口が横に開いている状態だと、
息が横に漏れて声のまとまりがなくなります。
すると音量がなくなったり、
音量をカバーするためにのどに力を入れてしまうことに繋がります。
母音の発音を参考に、口の形を丸くして声を出していきましょう。
※母音の発音についてはこちら
↓↓↓
【初公開! カラオケでうまく歌うためのもう一つの「コツ」とは? 「母音の発音」をマスターすれば、うまさ2倍増し!】
http://blog.amatomusica.com/archives/686
2.上の前歯に声を当てる
これは、いわば「歯に穴」の応用です。
※歯に穴についてはこちら
↓↓↓
【「呼んでも気づいてもらえない」「声が通らない」を解消!!技術不要のボイトレ、その名は「歯に穴」】
http://blog.amatomusica.com/archives/760
歯に穴は、前歯の間の穴から声が出るイメージをすることで、
芯がある声質に変えることができます。
ファルセットの息混じりの声を、柔らかくきれいに聞かせたい場合は、
前歯全体に声が当たって、
その声が上に弧を描いて飛んでいくイメージをしていきましょう。
ただし、1番の丸い口の形ができていないと、
口の中で声が響かず、固い声質になるので注意してください。
このように発声法を応用することで、
ファルセットでの歌に、より深い表現力や情感を加えることができます。
ぜひ、色々な曲で試してみてくださいね。
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